全競技者共通！下肢のトリプルエクステンションで出力アップ

競技を行うにあたり身体能力を高めることを考えた際に絶対と言っていいほど必要な要素として上がる地面反力だが、

今回はこの地面から得た反力をなるべく逃さず上半身に力を伝えるために必要な要素の一つであるトリプルエクステンションという概念について記す。

トリプルエクステンションとは、「走る」「跳ぶ」といった競技で当たり前のようにある動作をする際に地面を蹴るタイミングで足関節・膝関節・股関節を同時に伸展させることをいう。

これにより床から得た力がパワーロスすることなく一定の方向に向けられるようになるため、大きな力のまま伝達できるようになる。

伸張反射や膝関節の屈曲や足関節の低屈に頼るパターンなどエラーの出かたはさまざまだがよくあるエラーパターンとして、股関節が屈曲位のまま運動を遂行してしまうパターンがある。

この場合、当たり前だが、臀部ハムの出力が落ち、代わりに大腿四頭筋や腸腰筋が活性化するため、股関節の安定性が落ち、膝関節への負担が大きくなってしまう。

その結果、ジャンパー膝やランナー膝を罹患する確率が増える。

今回は股関節の伸展をしっかり出せるようにするエクササイズ1種目とトリプルエクステンションをしっかり出せるようにするためのエクササイズを2種目紹介する。