『原理原則をおさえた運動指導・治療介入の重要性』
根城 祐介
私たちが活動しているフィットネス市場は、2021年度は4,130億円になりコロナ前の状態に戻りつつあると言われております。このような発展過程にあるフィットネス市場ですが、多くの企業が参入し様々なサービス・機器を販売しています。そのため多くの一般の方々がフィットネスや健康に対して興味を示しております。
昨年広まったChat GPTは第四次産業革命と言われるほど便利なもので、使い方次第では私たちのフィットネス市場にも影響を及ぼすものと考えられます。例えば、Chat GPTを利用し「腰痛改善のエクササイズを教えて」と入力すると、的を得たエクササイズプランが返ってきます。
このような便利な世の中で、まだ機械やアプリに負けない要素が私たち体の専門家にはあります。それが、“運動指導や治療介入”です。機械やアプリでは案を出してくれるものの、エクササ相手の表情や雰囲気、そしてフォームまでは改善できません。もちろん治療においても同じことが言えます。だからこそ、私たち体の専門家は“原理原則”を理解し、患者・クライアントに沿ったプランや運動指導・治療介入を行う必要性があります。ここで言う原理原則とは、機能解剖学、物理学、運動科学、脳神経科学などが挙げられます。
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