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ハムストリングス肉離れは約3人に1人が再発―復帰後1か月が最大の山場

再発率12〜33%、復帰直後に集中するハムストリングス肉離れ

再発の半数以上は復帰後1か月以内

スポーツ現場で頻発するハムストリングス肉離れは、復帰後の再発が大きな課題となっている。Sports Medicine誌のシステマティックレビュー(PMC掲載)によれば、再発率は12〜33%と報告され、再発例の半数以上が復帰後1か月以内に起きている。さらに、再発した場合は初回よりも長いリハビリを要し、過去の受傷歴は将来の受傷に対する最大のリスク因子とされる。

プロサッカーでも再発は約2割

プロサッカーにおける復帰基準のスコーピングレビューでは、ハムストリングス損傷全体の約18%が再発であり、その多くが復帰後2か月以内に生じたと整理されている。トップレベルの医療体制下でも「戻ったのにまた離脱」が起きている点は、現場にとって重い事実だ。

指標数値
再発率(システマティックレビュー)12〜33%
復帰後1か月以内に再発した割合半数以上
プロサッカーでの再発の割合約18%
復帰時に触診で局所の違和感が残る選手再発リスク約4倍

※上記リンク先の各レビューより作成。モバイル表示対応


再発を防ぐ復帰アプローチの要点

「痛みが消えた」だけの判断は危険

ハムストリングス損傷のリハビリと予防に関する総説は、一般的な復帰基準では残存する機能低下を見逃し、早すぎる復帰につながりうると指摘する。別の系統的レビューでも、復帰基準が示された研究は約43.5%にとどまり、多くが痛みの消失を基準にしていた。触診で局所の違和感が残る状態で復帰した選手は、再発リスクが約4倍との報告もある。

エキセントリック強化と神経筋コントロール

同総説は、再発リスクを下げる要素として、神経筋コントロールのエクササイズとエキセントリック筋力トレーニング、そして復帰前の下肢の対称性・筋力の客観的測定を挙げる。リハビリプロトコルの比較メタ解析でも、伸張性(ラインゲンニング)を重視したエキセントリック運動が、従来の筋力強化より再受傷率の低減と復帰の早期化に有効と示された。

また、JOSPT掲載の比較試験では、体幹・骨盤の安定化とアジリティを組み合わせたプログラムが、ストレッチ中心のプログラムに比べ、復帰後1年の再発を**8%対70%**に抑えたと報告されている。


おわりに:最短ルートと再発予防は両立させる

ハムストリングス肉離れは、復帰しても故障者リストに戻りやすい怪我だ。だからこそ、最短で戻すことと再発を防ぐことを対立させず、客観的な評価に基づく復帰基準、エキセントリック強化、神経筋コントロールを組み合わせた、効果的で正確な復帰アプローチが欠かせない。選手を支える私たちが正しい知識を身につけることが、再離脱を減らす最も確実な方法であるはずだ。

今回、ミラウェルでは、Jリーグやプロ野球などでトップアスリートを支えたトレーナーやハムストリングスの肉離れを長年研究を行いながら選手のアプローチにも尽力されている経験豊富な先生方をお招きして、最新のエビデンスから実践的なアプローチ戦略のリアルを学べるセミナー動画を、10/29(木)10:00〜11/12(木)19:00までミラウェルで配信予定。現場での判断力を高め、選手を少しでもいい状態で送り出したいと考えられているトレーナー、AT、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師の方は、ぜひ活用してほしい。

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参考情報


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著者:ミラウェルの中の人
mirawell メディアディレクター

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ミラウェルのメディアディレクター
これまで、約150を超えるセミナーコンテンツ(協会等の外部主催含む)の
プロデュース/コンテンツ制作/集客/ディレクションを担当。

<保有資格>
・柔道整復師
・NSCA-CPT
・JADP認定スポーツメンタルトレーナー
・認定フェムテックエキスパート (日本フェムテック協会認定資格2級)

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