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骨盤の回旋動作を伴う競技における股関節モビライゼーションについて

前回コラムで、【骨盤の回旋動作を伴う競技における股関節スタビライゼーションについて】を述べさせて頂いたが、”安定性”に相反して”可動性”も重要な要素の一つである。

今回は、”可動性”をテーマにして見解を述べていく。

ローディング動作(股関節内旋・屈曲・内転)とアンローディング動作(股関節外旋・伸展・外転)に関しては、前回のコラムで記載した為、ぜひご確認いただきたい。

まず、「骨盤の回旋動作と可動性の相関関係」について重要な点を整理させていただくと、ローディングとアンローディングの動きに伴った可動性が確保できているかが重要だ。

だから、「重要なのは内旋と外旋だ!」と思いがちだが、矢状面上や前額面上の動きが確立されて、回旋動作も確立されることを忘れてはならない。(COG=重心コントロールに関係してくる為、今回はCOGに関して割愛し、関節力学の側面から述べる。)

つまり、ローディング動作(股関節内旋・屈曲・内転)とアンローディング動作(股関節外旋・伸展・外転)の運動パターンに対する全ての運動方向に対する可動性が重要となるわけだ。その為には、股関節の運動連鎖を意識したエクササイズが必要となる為、今回はその股関節モビライゼーションに役立つエクササイズを紹介していく。

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