アロマセラピーが月経前症候群(PMS)に与える影響

ポイント

・アロマセラピーがPMSに及ぼす影響についランダム臨床試験の系統レビューとメタ分析を行なった。
・アロマセラピーは大脳辺縁系の神経伝達を介し、PMSの心身的症状及び身体的症状を軽減させ、補完代替医療として有効な手段とした。
・アロマセラピー治療により、セロトニン、エストロゲンの上昇が見受けられ、PMSのみならず鬱症状のある高齢者や閉経後の女性、集中治療室の患者にも有益な効果をもたらすことが示された。

はじめに

心理的、身体的、行動的な健康状態に不快な変化を引き起こす月経前症候群（PMS）は、全世界の出産可能年齢の女性の20％〜40％に影響を与えている。中等度から重度のPMSを抱える女性を対象にアロマセラピーを用いた5〜35分のセッションを行なった結果、アロマセラピー治療はPMSの心理的症状、不安感、抑うつを減少させることが分かった。