ポイント
本研究は、中国香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong)の研究チーム(Xiaomei Hu ら)によって実施されたシステマティックレビューおよびメタ解析である。慢性足関節不安定症(Chronic Ankle Instability:CAI)患者では、視覚制限などの感覚制約下において姿勢制御能力や感覚再重み付け能力が低下することが示された。また、CAI患者では視覚情報への依存が強くなる可能性が示唆された。
はじめに
本研究は、慢性足関節不安定症(Chronic Ankle Instability:CAI)患者における感覚制約が姿勢制御や感覚運動機能に与える影響を検討したシステマティックレビューおよびメタ解析である。
慢性足関節不安定症は、足関節捻挫後に不安定感やバランス障害が持続する状態であり、近年では足関節の機械的問題だけでなく、感覚入力や中枢神経系の感覚統合異常との関連が指摘されている。
姿勢制御には視覚、体性感覚、前庭感覚など複数の感覚情報が関与しており、感覚情報が制限された状況では、それらを適切に調整する「感覚再重み付け能力」が重要となる。しかし、CAI患者における感覚制約下での姿勢制御能力については十分に明らかになっていなかった。
そこで本研究では、既存研究を統合し、CAI患者における感覚制約下での感覚運動機能および感覚再重み付け能力について包括的に検討した。
本論文は、Sports Healthに2026年4月4日に掲載された。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41934362/
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