がん生存と女性の妊孕性における栄養の役割の検証：ナラティブレビュー

ポイント

・女性のがんサバイバーは、がん診断歴のない女性よりも不妊になる可能性が高い。

・全粒穀物、大豆、果物、野菜、魚介類、不飽和脂肪酸を含む健康的な食事を摂取することで、女性の妊孕性とがんサバイバーシップの両方を向上させる可能性がある。

・健康的な体重を維持することでも、女性の妊孕性とがんの生存率を高める。

・がん治療後の妊孕性に関するフォローアップカウンセイリングと評価期間は、栄養指導を実施する重要な機会となる。

・食事介入は女性がんサバイバーの妊娠率と生活の質を向上させる有望な戦略である。

はじめに

がんおよびその治療は、女性の妊孕性に深刻な影響を与える。生殖年齢の女性がんサバイバーが妊娠する可能性は一般人口よりも低く、不妊治療は進歩しているものの、ガンサバイバーにとって赴任は依然として大きな苦痛の原因である。

不妊治療の成功には卵子の質、胚、年齢、がん治療の種類などの変更できない要因と、健康的な栄養などの変更可能な要因があり、エビデンスに基づいた栄養指導を妊孕性評価、カウンセリング、治療に統合することは、がんサバイバーシップと妊孕性の両方を改善する可能性がある。

この論文は2024年3月12日にCurrent Developments in Nutritionに掲載された。