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夏に始まったインフルエンザ流行―現場でも知っておくべき予防と啓発の役割

2026年夏、前年より1か月以上早い流行開始

定点当たり報告数が流行目安を超過

東京都保健医療局の2026年8月27日付け報道発表によれば、都内第34週(8月17日〜23日)のインフルエンザ患者定点報告数は1.49人となり、流行開始の目安とされる定点当たり1.0人を超えた。昨年(令和7年)が第39週(9月22日〜28日)に流行入りしたことと比較すると、今シーズンは1か月以上早い異例の展開だ。

都内31か所の保健所のうち20か所で定点当たり1.0人を超え、集団感染事例はすでに7件が報告されている。2025〜2026シーズンの学校等の学級閉鎖等の累計は6,377件に達し、昨年同期(1,537件)の約4倍という水準だ。

夏休み明けのタイミングと感染リスクの高まり

同発表では、夏休み明けとともに多くの学校で新学期が始まり、児童・生徒を中心に人との接触機会が増加することで、学校や家庭内での感染拡大が懸念されると指摘している。スポーツ現場も例外ではない。夏季の練習再開、合宿、合同練習など、人が集まる機会が増えるこの時期は、アスリートにとっても感染リスクが高まる局面だ。

今シーズンの主流ウイルス型

東京都の検出状況によれば、今シーズンはA香港型(AH3型)が全体の**58.3%**を占めており、昨年とウイルス型の構成が大きく異なっている。流行型が変わることで、過去シーズンに感染した経験があっても免疫が働かないケースもあることを念頭に置いておきたい。

項目2025-2026シーズン(34週時点)
定点報告数1.49人(流行入り)
流行入り時期昨年より1か月以上早い
学級閉鎖等累計6,377件(昨年同期の約4倍)
主流ウイルスAH3型(A香港型)58.3%
集団感染事例第34週で7件

※東京都保健医療局報道発表(2026年8月27日)より。モバイル表示対応


スポーツ現場と健康従事者が担う「予防啓発」の役割

スポーツ現場にとってのインフルエンザリスク

インフルエンザは単なる風邪とは異なり、38℃以上の急激な発熱・全身倦怠感・筋肉痛が特徴である。厚生労働省のインフルエンザQ&Aによれば、インフルエンザ罹患中の激しい運動は心筋炎などの重篤な合併症リスクを高める可能性があるため、発症時は必ず安静にし、医師の許可なく競技復帰してはならない。

選手がインフルエンザに感染すれば、練習・試合への参加ができなくなるだけでなく、チーム全体への感染拡大、さらにはシーズンや大会への重大な影響にもつながりかねない。

感染予防の基本3原則をスポーツ現場でも

東京都が呼びかける感染予防策は、スポーツ現場にそのまま当てはまる:

  • こまめな手洗い・手指消毒:練習前後、食事前、更衣室での接触後など
  • 換気の徹底:室内練習場・トレーナールームの定期換気
  • 咳エチケット:発熱・倦怠感がある場合は無理に参加させない環境づくり

加えて、国立感染症研究所のインフルエンザ情報では、季節性インフルエンザワクチンの接種(毎年10〜12月が推奨)が発症予防・重症化予防に一定の効果をもたらすことが示されている。シーズン開始が早まっている現状を踏まえれば、接種時期の前倒しについても患者やクライアントに伝えることが有益だ。

「健康のプロ」として発信できることがある

トレーニング指導や施術を行うことはもちろん重要な仕事だ。しかしそれだけでなく、患者様やクライアントに正しい免疫・予防の知識を発信し、健康への関心を高めるきっかけを作ることも、健康に従事する私たちの大切な役割の一つである。

「今年のインフルエンザは例年より1か月以上早く流行が始まっています。手洗い・うがい・換気の習慣を今から意識してみてください」――たったひとことの声かけが、選手や患者の体を守ることになる。技術と知識の両輪で、人々の健康を支えていきましょう。


参考情報


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著者:ミラウェルの中の人
mirawell メディアディレクター

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ミラウェルのメディアディレクター
これまで、約150を超えるセミナーコンテンツ(協会等の外部主催含む)の
プロデュース/コンテンツ制作/集客/ディレクションを担当。

<保有資格>
・柔道整復師
・NSCA-CPT
・JADP認定スポーツメンタルトレーナー
・認定フェムテックエキスパート (日本フェムテック協会認定資格2級)

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