ポイント
・「Deep squat」動作は、Functional Movement Screen (FMS)という運動能力評価システムに基づいて選手の身体の柔軟性や筋力、バランスを評価する方法の一つである。
・Deep squatのフォームの質は、推進効率や下肢の力の使い方に影響を与える。特にDeep squatのスコアが高い選手は、より効率的に地面反力を利用している可能性があると示された。
・具体的には、投球時の「ボール速度」、推進力をどれだけ効率的に使っているかを測る「推進効率」、投球動作中に地面から受ける反作用の力を測る「地面反力」、力の発生方向やインパルス(力と時間の積)などの力学的な特性を測る「投球の運動学」についてを比較する。
はじめに
Wei-Hsuan Linらは野球選手の投球動作における「Deep squat」のフォームの質が、下肢の動作パターンや推進効率、さらに投球パフォーマンスにどのように影響するかを目的とし、研究を行った。
この論文は『Bioengineering』第11巻第3号に2024年に掲載された。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38534522/