膝にストレスがかかる運動の繰り返しで痛みが生じるジャンパー膝とは!?

ジャンパー膝とはジャンプや着地動作、ダッシュのような膝の曲げ伸ばし動作を頻繁に繰り返す ことにより、オーバーユースを起因とする膝のスポーツ障害である。特にバレーボールやバスケッ トボールのような跳躍型の競技に多く見られ、キック動作やダッシュが求められるサッカーでも見 受けられる。

運動時に膝前面に痛みが生じ、圧痛点は膝蓋骨の周辺、膝蓋骨の上下となる。痛みの7割方は 膝蓋骨下部から膝蓋腱付着部になることが特徴である。

続いて、痛みのメカニズムについて述べておく。

ジャンプやダッシュなど膝を伸ばす運動を行う時に、太ももの前面に位置する大腿四頭筋が強く 働く。そして、痛みが発生しやすいとされる膝蓋腱は、この大腿四頭筋の末端であり、この際に膝 蓋骨を介して脛骨を持ち上げる働きがある。

そこで、この膝が伸びる運動時では大腿四頭筋が引っ張られ、それに伴い膝蓋骨、膝蓋腱、脛骨 粗面にまで牽引力が加わる。そこから繰り返し過度な牽引力が加わる事で、結果的に膝蓋骨周 辺に強いストレスがかかり、腱や付着部に痛みが発生するのである。

スポーツ時のみならず、歩行や昇降動作などの日常生活にも影響が出る事も多いが、状態の悪 化によっては腱の断裂のリスクも伴う為、軽症の段階からのケアや予防が非常に重要となってく る。

その予防や対策としては、大腿四頭筋の緊張を緩和させることが前提となるが、関連性の高い股 関節や大腿部後面へのアプローチも欠かしてはならない要素となる。

それでは、今回もエクササイズを3種目紹介していく。