ポイント
ケトン体であるBHBがニューロンのミトコンドリア機能に与える影響を検討した結果、グルタミン酸によるか過興奮状態において、BHBはグルコースよりもミトコンドリア呼吸を強く促進し、エネルギー需要の増加に対して効率的に対応できることが示された。さらに、この作用は細胞内カルシウムイオンに依存する一方で、特定の輸送隊には依存せずBHBがミトコンドリア機能を高めることで神経のか興奮に対する保護効果を持つ可能性が示唆された。
はじめに
難治性てんかんなどの神経疾患に有効とされるケトジェニックダイエットの作用機序を明らかにすることを目的とし、特に主要なケトン体であるBHBに着目して検討した。ケトジェニックダイエットは高脂肪・低炭水化物食によりケトン体を産生し、その中でもBHBは単なるエネルギー源にとどまらず、遺伝子発現や神経機能などに影響を与えるシグナル分子として働くことが示されている。
ニューロンにおけるミトコンドリアのエネルギー酸性やカルシウムシグナルとの関係、さらに輸送体の関与に注目し、BHBがどのように神経保護作用を発揮するかを解明することを目的としている。
この論文は2023年11月11日scientific reportsに掲載された。
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