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スタビライゼーショントレーニングによる大学バレーボール選手のパフォーマンス向上と障害予防効果

ポイント

・バレーボールでは、ジャンプ、スパイク、ブロック、素早い方向転換など、全身の安定性と連動性が求められる。体幹や四肢の安定性不足は、パフォーマンス低下だけでなくスポーツ外傷や障害のリスク増加にも直結する。

・従来、安定性トレーニングの有用性は報告されていたが、パフォーマンスとケガ予防効果を同時に評価した高品質エビデンスは限られていた。

・本研究は、8週間・週2回のスタビライゼーショントレーニング(体幹・安定性強化エクササイズ)が、バレーボール選手の競技能力向上と障害予防に及ぼす影響を定量的に明らかにした。

はじめに

スタビライゼーショントレーニングは、姿勢制御や動作効率の改善を通じて、競技動作の安定性を高める手法として注目されているが、その効果をバレーボール特化型プログラムでRCTにより検証した研究は少ない。
Raziye Erkanらは、大学レベルの競技者を対象に、安定性強化がパフォーマンスとケガ予防指標の双方に及ぼす効果を明らかにすることを目的とした。

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