ポイント
・プライオメトリックジャンプトレーニング(PJT)は、ジャンプ動作を繰り返すことで筋力や瞬発力、バランス、方向転換能力などの体力特性を総合的に向上させるトレーニング方法で、バスケットボールのように多方向の動きが求められるスポーツにおいて、その効果が注目されている。
・これまで多くの個別研究が存在したが、バスケットボール選手に特化した体系的なメタ分析は限定的であった。
・本研究は、対照群との比較を中心に、バスケットボール選手の体力特性に対するPJTの効果を科学的に定量化した。
はじめに
バスケットボールでは、ジャンプ、スプリント、方向転換、バランスなど多様な瞬発的運動が繰り返し要求される。従来は個別の体力要素を別々に鍛える傾向が強かったが、PJTはこれらの要素を同時に強化できるトレーニングとして注目されている。
Rodrigo Ramirez-Campilloらは、2020年までに発表されたRCTや対照試験を用い、性別・年齢を問わずバスケットボール選手の筋力・速度・バランスに対するPJTの影響を明確に評価した。
この論文は『Journal of Sport and Health Science』に2020年に掲載された。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33359798/