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呼吸エクササイズのアプローチと順番の考察

近年呼吸に対する知見やアプローチ方法が散見される中で、パーソナルトレーナーや治療家の方々が多く取り入れているため、呼吸に対する介入方法についての見解を述べていく。

まず、なぜ呼吸が良いのかという点で言うと、アプローチすることによって改善が見込まれる因果関係のものが多くあるからであろう。

疼痛、自律神経、姿勢、神経系など多くの要因に呼吸が関与している事は、明白になってきている。
その中で、呼吸エクササイズは重要だと言える事は間違いない。

ただ、より実用的に考えるのであれば、現場で介入していく際の、”アプローチの順番”が重要になってくる。

ビフォーアフターで、体幹の前後屈を評価し、呼吸エクササイズ介入した後に、体幹の前後屈を、もう一度評価した場合、容易に可動域改善は見られる。

こうした場合、時間をかけて、徒手アプローチよりも、呼吸エクササイズで介入した方が、受け手の侵襲的刺激もなく、かつ短時間で変化をもたらすことができる。

トレーニングに置き換えても、動作を修正するようなコレクティブエクササイズを行う前に、呼吸エクササイズを行い、胸郭を正しいポジションに戻す(リポジション) アプローチを施した方が、効率よく動作修正もできる。

こういったアプローチの側面から見ると、呼吸に介入する順番は、何をするにしても最初の方がその後のアプローチを行いやすくするであろうと考えている。

今回は、ミラウェル内にあるエクササイズ動画を用いて、呼吸に対するエクササイズを紹介していく。

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