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体幹のスタビライゼーションと運動連鎖の関わりについて

今回は、”可動性”ではなく”安定性”に関する知見を述べていく。

ちなみにですが、皆さんは「安定性を確保すると可動性が出た!」なんていう経験ありませんか?

可動性を獲得するための手法として、筋を弛緩させたり、伸長させたりする手法だけではないう事。一度は耳にした事はあると思うが、Joint by Joint(ジョイント・バイ・ジョイント)という理論があり、可動性と安定性の関節が交互になっているという理論である。

なぜ、Joint by Jointの理論を紹介したかと言うと、安定性を獲得することによって可動性を出していくという手法に、とても重要な考え方だからだ。

遠位の関節を動かしていく際に、近位の関節が安定しないと遠位の関節の運動軸が定まらずに、可動性が出ないとされている。

例えば、肩関節で言うと、肩甲上腕関節(可動性)は肩甲胸郭関節(安定性)が安定しないと、可動性が出ない。

だから、皆さんも「僧帽筋下部を鍛えた方が良い。」「前鋸筋を使えた方が良い。」と聞いた事は、あるのではないだろうか。

それは、Joint by Jointの理論を活かされたものである。つまり、可動性を出すために筋弛緩や伸長するアプローチをするのではなく、運動療法・エクササイズによって改善されたものだ。

安定性を促すためには運動療法が手っ取り早いが、使い方によっては可動性も促せる手法である。

この記事を読まれている方に、可動性を出す際の手法に運動療法を用いる契機となればと考えている。今回は、肩関節と体幹部のエクササイズが必要となる為、今回はそのスタビライゼーションに役立つエクササイズを紹介していく。

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